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プロパンガス料金の相場2026|地域別の目安と請求の比べ方

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石油情報センターの2026年8月調査をもとに、プロパンガス料金(家庭用10m3)の地域別の水準を整理。全国平均は9,856円、都道府県で8,741〜12,052円。自宅の請求と比べる手順も解説します。

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2026年8月のプロパンガス(家庭用10m3、基本料金・消費税込み)は、全国平均9,856円、都道府県別では奈良県の8,741円から北海道の12,052円までの幅があります。自宅の請求は、使用量と税込み・設備料金の扱いをそろえて比べます。

この記事は、石油情報センターの価格調査と東京ガスの公式料金表をもとに整理したものです。特定のサービスの体験談ではありません。数値は2026年11月時点で公表されている最新のものです(石油情報センターのトップページによると、次の速報は11月5日、確報は11月30日の公表予定です)。

結論:相場は「地域」と「使用量」をそろえて見る

プロパンガスには全国一律の料金表がなく、事業者が料金を設定します。そのため「相場」と呼ばれるものは、調査で集めた価格の平均値です。自宅の請求と比べるときは、次の3点をそろえます。

  1. 使用量(検針票のm3)
  2. 基本料金と消費税を含んでいるか
  3. 設備料金が別に請求されていないか

相場より高いかどうかは、この3点をそろえて初めて見えてきます。

調査の見方:どの数字が何を表すか

石油情報センターのLPガス一般小売価格調査には、次の2種類があります。

  • 速報:毎月調査。地域ブロック別(北海道、東北、関東など)の価格
  • 確報:偶数月の調査。都道府県別の価格

どちらも、公表する価格は基本料金と消費税を含みます(卸売を除く)。5m3、10m3、20m3、50m3の4つの使用量で示されます。あくまで価格の目安で、個々の事業者の料金ではありません。

全国と地域ブロックの水準(速報・2026年9月30日)

地域5m3(円)10m3(円)20m3(円)50m3(円)
北海道7,09411,67220,25645,182
東北6,47110,78518,94541,825
関東5,6169,25416,27336,201
中部5,9489,70016,86336,339
近畿5,8149,43916,31135,475
中国6,26610,21017,68838,068
四国5,8009,43916,26635,215
九州及び沖縄5,9559,73416,73035,775
全国5,9849,81517,08137,305

出典:石油情報センター「LP(プロパン)ガス 速報」(2026年9月30日時点)。基本料金・消費税込み。

10m3で見ると、最も高い北海道(11,672円)と最も低い関東(9,254円)で2,418円の差があります。北海道や東北では、価格そのものが高い傾向が数字に出ています。

都道府県別の水準(確報・2026年8月)

主な都道府県を抜き出しました。右端の列は、10m3と20m3の価格差を10で割った、1m3あたりの増分です(筆者計算)。使用量が増えたときに、請求がおよそいくら増えるかの目安になります。

都道府県基本料金(円)10m3(円)20m3(円)10〜20m3の増分(円/m3)
北海道2,30812,05221,000895
青森県2,21811,68820,727904
宮城県1,9899,96617,435747
東京都1,9268,97015,935697
千葉県1,9118,88615,651677
神奈川県2,0019,35016,534718
愛知県1,9389,48916,496701
奈良県1,9878,74115,177644
大阪府1,8918,98915,710672
兵庫県2,1959,87316,806693
広島県2,0449,75316,673692
高知県2,0789,11215,461635
福岡県2,0849,55716,263671
沖縄県1,9589,93117,472754

出典:石油情報センター「LP(プロパン)ガス 確報」(2026年8月)。全国平均は5m3で6,016円、10m3で9,856円、20m3で17,186円、50m3で37,614円。47都道府県すべては出典ページで確認できます。

推移で見ると:この2年で約8%上がっています

全国平均の10m3は、2024年10月の9,115円から2026年8月の9,856円へ、741円(約8.1%)上がりました。2026年に入ってからの動きが大きく、4月が9,281円、6月が9,697円です。背景には、輸入価格の上昇があります。サウジアラムコが示すプロパンの契約価格(CP)は2026年10月が680ドル/トンで、2025年10月の495ドル/トンより高い水準です(石油情報センター資料)。

このため、昨年の請求書と今年の請求書を単純に比べると、使用量が同じでも請求が増えて見えることがあります。事業者から値上げの通知が届いたときは、書かれている理由、時期、適用後の単価を控えておくと、地域の水準との比較や事業者への確認がしやすくなります。まずは、自宅の単価が地域の水準と比べてどの位置にあるかを知ることが出発点です。

比べる前に、手元にそろえるもの

調査価格との比較や、他社の見積もりの比較をするために、次の書類があると進めやすくなります。

  • 直近の請求書または検針票:使用量(m3)、基本料金、従量単価、設備料金の有無が分かるもの
  • 契約書面:設備の所有関係、設備費用の負担方法、解約時の精算の計算方法が書かれた部分(液化石油ガス法施行規則第13条が書面の記載事項として挙げています)
  • 保安機関の名称と連絡先:契約書面に記載されています
  • 冬と夏それぞれの使用量:季節で使用量が変わる家庭では、年間の総額を考えるために必要です

この4つがあれば、事業者への問い合わせも、他社の見積もりの依頼も具体的になります。

自宅の請求の比べ方(計算例)

使用量が10m3や20m3ちょうどでない場合は、増分で補います。例として、東京都で月15m3を使った場合を考えます(計算のための例示です)。

10m3の価格8,970円に、増えた5m3分を足します。5m3×697円(増分)で3,485円、合計は約12,450円です。自宅の請求がこの水準を大きく上回るなら、請求書の内訳を確認する理由になります。

ただし、次のような違いは、この計算に反映されません。

  • 調査の価格は都道府県の平均です。事業者ごとの価格ではありません
  • 設備料金が別建てなら、調査価格に比べて見かけの請求額が上がります。2025年4月2日から、事業者は費用を基本料金・従量料金・設備料金に整理して通知する基準になっています(液化石油ガス法施行規則第16条第15号の7)
  • 集合住宅で一括契約の場合などは、契約の形が違うことがあります

都市ガスとの比較は、単価を並べてもできません

参考として、東京ガスの公式ページには、一般料金(東京地区等・料金表B)の計算例が載っています。2026年10月1日実施の約款にもとづく基準単位料金で、月30m3を使った場合、基本料金1,206.00円に単位料金155.96円/m3を掛けて足し、5,884円(1円未満切り捨て、消費税等を含む)です。

この数字をLPガスの請求と並べて「都市ガスは何分の一」と言うのは適切ではありません。ガスの種類が違うと、1m3あたりの熱量が違うためです。日本LPガス協会の物性表から計算すると、プロパンは1m3あたり約95MJ、都市ガスの主成分のメタンは約38MJです(高位発熱量とガス密度からの筆者計算)。さらに、都市ガスは供給エリアが決まっていて、市区町村の一部だけがエリアになっている場合もあります(東京ガスネットワークの公式ページ)。

LPガスから都市ガスなどへの切替の判断は、切替の判断で整理しています。

相場より高いと感じたときの次の一手

  1. 請求書を基本・従量・設備の3項目に分ける(高い理由と下げ方)
  2. 契約書面で、設備の所有関係と費用負担、解約時の精算を確認する
  3. 事業者に、従量単価と算定根拠を聞く
  4. 同じ使用量で、他社の見積もりを取る(変更の手順)
  5. 賃貸なら、先にオーナーや管理会社に相談する(賃貸のとき)

見直しで料金がどう変わるかは、地域、使用量、設備の扱いで違います。「下がる」と決めつけず、年間の総額で比べてください。

まとめ

  • 2026年8月の10m3は全国平均9,856円。都道府県では8,741〜12,052円(差3,311円)です。
  • 地域ブロックの速報(9月30日)でも、北海道と関東で10m3の差は2,418円ありました。
  • 比べるときは、使用量、税込み、基本料金、設備料金の扱いをそろえます。
  • 調査価格は平均値です。個別の請求の妥当性は、契約書面と見積もりで確認します。

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よくある質問

プロパンガスの料金相場は、全国平均でいくらですか。

石油情報センターの2026年8月の確報では、家庭用の全国平均は5m3で6,016円、10m3で9,856円、20m3で17,186円、50m3で37,614円です(基本料金・消費税込み)。2026年9月30日の速報では10m3が9,815円でした。

地域でどのくらい料金が違いますか。

2026年8月の確報(10m3)では、最も低い奈良県が8,741円、最も高い北海道が12,052円で、都道府県間に3,311円の差がありました。

自宅の請求は、相場と何を合わせて比べればよいですか。

使用量(m3)、税込みかどうか、基本料金を含むかどうか、設備料金が別に請求されているかの4点を合わせます。石油情報センターの価格は、基本料金と消費税を含みます。

相場より高いと、安くできますか。

安くできるとは限りません。調査の価格は都道府県の平均で、実際の請求は事業者・設備の所有関係・使用量で変わります。高い場合は、契約書面の費用負担と見積もりを確認してから判断してください。

出典・参考